次のトレンドは“半シストレ”?

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ミラートレーダーが好調なインヴァスト証券がこの3月、FXの新サービス「トライオート」を始めた。これはシストレと、人間が売買タイミングを判断する裁量トレードの「いいとこ取り」を狙ったサービスだ。

利用者はまず今後の相場が円高か円安か、またはレンジ相場なのかという大まかなトレンドを自分で予測。

その後「勝率重視なのか利幅重視なのか」などの方針を選んでいくと、最終的に「すぐにドルを買って、30銭円安になったら決済し、その後10銭動いたら再度買い」といった具体的な売買戦略が決まる。

何銭の値幅で売買するかなどは微調整が可能だ。

既存のストラテジーにお任せするだけで、具体的な売買基準がブラックボックスになっているシストレと比べて、相場を読む楽しさも味わえる。こういった“半シストレ”とでもいうべきサービスは、昨年12月にジャパンネット銀行が「連続IFDOCO注文」を始めるなど増えつつある。

イマイチ日本では人気が高まらない「開発型」のMT4も、徐々に状況が変わるかもしれない。

MT4ではもともと、他の人が作ったストラテジー(EA)を買って自分で使える仕組みがあるが、従来よりも気軽に買えるウェブサイト「マーケットプレイス」の運用が昨年秋に始まった。日本のユーザーにとってのハードルも、今後は下がっていく可能性がある。

ミラートレーダーの開発元であるトレーデンシー社は「株式版のミラートレーダー」開始にも意欲を見せるなど、シストレの進化、多様化は今後も止まらなそうだ。

トレンド1 : 「裁量」と「シストレ」のいいとこ取りが増える

大まかな相場観と戦略は人間が判断し、具体的な発注はシステムに任せるタイプのサービスが増加。インヴァスト証券のほか、ジャパンネット銀行も最大9個まで注文を自動設定できるサービスを開始。

トレンド2 : 開発型もカンタンに?

一種のプログラムを書く必要があることなど、普通のユーザーにとっては取っつきにくいMT4だが、海外では気軽にEAが買える「マーケットプレイス」が始まった。プログラム知識なしでもEAが作れるサービスも登場している。

トレンド3 : 株でもミラートレーダーが?

ミラートレーダーが日本株に対応し、発注まで全自動の日本株シストレが実現するかもしれない。開発元であるイスラエルのトレーデンシー社は「日本株にも対応させたい」と意欲を見せ、既に提携を打診している先もあると明かした。

通貨と比べて株の銘柄数は圧倒的に多く複雑なため技術的なハードルは高いが、制度的な障害は少ないという。同社は「最初に導入する証券会社は有利な立場に立てるだろう」と話す。数年以内に実現する可能性も。

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