FXでシストレ

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株式と同様、FX(外国為替証拠金)取引でも、売買ルールに従って機械的に取引するシステムトレードは可能だ。

しかもFXのシストレは、ある意味で株式のそれを凌駕している。ルールを満たしたとき、ユーザーが自分で操作しなくても、文字通りコンピューター(システム)が自動で売買(トレード)してくれるサービスが普及しているからだ。

日本株は昼間の時間帯しか株価が動かないが、為替相場はほぼ24時間動き続けるため、始終相場が気になって落ち着かないのがFXの難点の一つ。

しかしシストレならば、大きく相場が動いたときにはコンピューターが“対処”してくれるので気が楽になる。

シストレに対応する取引会社は増えているが、中でも利用者が伸びつつあるのが「ミラートレーダー」というプラットフォームを使ったサービス。

これはシストレの中でも「選択型」と呼ばれるタイプで、用意された売買ルール(ストラテジー)から好きなものを選んでスタート(稼働)させるだけで使い始めることができる。

もう一つ、シストレには「開発型」と呼ばれるタイプもあり、代表的なプラットフォームが「メタトレーダー4(MT4)」だ。こちらはユーザーが自由に売買ルールを設定できる半面、設定のためには一種のプログラムを組む必要があるため、ITスキルに自信のない人にはややハードルの高いサービスといえる。

また、自分のパソコン上でソフトを起動しっぱなしにする必要があるため、外出時にも電源を落とせないという難点もある。

手軽に始められるミラートレーダーだが、それは「FXの知識がなくても、機械任せにするだけでもうかる」という意味ではない。株の場合と同様、適切なストラテジーを選ばなければ「安定して損を重ねるだけ」になる。

そこでプロたちに、ミラートレーダーで勝つための技を聞いた。

まずはいいストラテジーの探し方。海外製のプラットフォームであるミラートレーダーは、操作や表示が分かりにくい箇所も少なくない。ただ、導入した一部の取引会社は、日本のユーザー向けに独自の画面を用意している。

例えばインヴァスト証券の「MYシストレ24」という画面は、そのストラテジーがどんなタイプなのかをアイコンで表示。稼働や停止もここから可能で、ミラートレーダー本来の画面を起動する必要がほぼない。ストラテジーを探す際は、基本的にこういった画面を活用すればいいだろう。

では具体的にどう探すか。安直に考えると「累積利益が多いもの」を選びたくなるが、それだけだと「今がピークのストラテジーを選んでしまいがち」(シストレに詳しいアセンダントの山中さん)。最近特に調子が上がってきている、不調な時期も大負けしない(最大ドローダウン率=DDが低い)、といった要素も考慮する必要がある。

インヴァスト証券の鶴見豪さんは「当社のアイコン表示でいえば、最近1年間の調子がいい<金の卵>が付いているものはお薦め。また、運用実績が長いほど信頼できるため、2年以上の実績を意味する<ベテラン>アイコンも重要」という。インディ・パの本郷喜千さんは「勝率の高いストラテジーよりも、勝ったときの平均利益が負けたときの平均損失より高い<損小利大>タイプの方が、長期で勝ち続けやすい」という。

そして、選び方と同じく重要なのが「入れ替え方」だ。調子が悪くなってきたストラテジーは早めに停止させ、勢いのある新しいストラテジーと交代させることが、資産を安定的に殖やす条件だ。

鶴見さんは「過去の最大ドローダウン率を更新したらすぐに見切ったほうがいい」という。また、「運用期間がまだ短い<ルーキー>の場合、最大ドローダウン率だけでは成績悪化シグナルとは判断しにくい。<連敗記録更新>のアイコンが出たら外すべき」という。

山中さんは「資産の増減状況を表す損益曲線に<トレンドライン>を引く」やり方も有効だと語る。

資産が順調に増加していたストラテジーも、損益曲線のトレンドラインを下に抜けたら終了。逆に、成績の悪かったストラテジーがトレンドラインを上抜けたら、その後は期待できるという。

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