はじめに

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こちらのサイトではシステムトレードの基本をご案内していきます。
管理人は現役の金融マンです。
みなさんがシステムトレードを活用しながら、より有利な資産運用ができることを祈っています。

プロが教えるミラートレーダーの技

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適切なストラテジーの選び方、入れ替え方とは? プロから実践的なノウハウを教えてもらった。

1.戦略のタイプよりも通貨を分散する

ストラテジーの組み合わせをどうするか。「トレンドフォロー型とレンジ型」などタイプの分散よりも、「同じタイプで、通貨を分散するのが効果的」と語る。時期によって動く通貨が変わるためだ。適切なストラテジー数は「5~10」「5個以内」と意見が分かれた。

2.「損益曲線のトレンドライン」を引け!

チャートにトレンドラインを引くように、各ストラテジーの「損益曲線」にもトレンドラインを引くとよい、と勧める。

順調に資産が増えているストラテジーなら、谷の部分を結んだ上昇トレンドライン、成績の悪いストラテジーなら山の部分を結んだ下降トレンドラインを引く。

ブレークしたら、今後は流れが変わるサインになる。

3.「DD更新」と「ルーキーの連敗」は要注意!

同じストラテジーが永遠に勝ち続ける可能性は低い。ならばいつ見切るべきか――。「過去の最大ドローダウン率を更新した場合が最も危険」だという。

ただ、運用期間が1年以内と短い「ルーキー」の場合はこれだとシグナルを見誤る恐れがあるため、代わりに「連敗記録の更新」がシグナルになる。

4.「損小利大」「金の卵」「ベテラン」を選ぶ

ストラテジーを選ぶ際はどんな指標を重視すべきか。

「負けた時の損よりも買った時の利益が大きい『損小利大』タイプが、一番長期で勝ち続けやすい」と語る。

また「2年以上の実績がある『ベテラン』で、なおかつここ1年の調子がいい『金の卵』アイコンが付いているものが勧められる」と語る。

FXでシストレ

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株式と同様、FX(外国為替証拠金)取引でも、売買ルールに従って機械的に取引するシステムトレードは可能だ。

しかもFXのシストレは、ある意味で株式のそれを凌駕している。ルールを満たしたとき、ユーザーが自分で操作しなくても、文字通りコンピューター(システム)が自動で売買(トレード)してくれるサービスが普及しているからだ。

日本株は昼間の時間帯しか株価が動かないが、為替相場はほぼ24時間動き続けるため、始終相場が気になって落ち着かないのがFXの難点の一つ。

しかしシストレならば、大きく相場が動いたときにはコンピューターが“対処”してくれるので気が楽になる。

シストレに対応する取引会社は増えているが、中でも利用者が伸びつつあるのが「ミラートレーダー」というプラットフォームを使ったサービス。

これはシストレの中でも「選択型」と呼ばれるタイプで、用意された売買ルール(ストラテジー)から好きなものを選んでスタート(稼働)させるだけで使い始めることができる。

もう一つ、シストレには「開発型」と呼ばれるタイプもあり、代表的なプラットフォームが「メタトレーダー4(MT4)」だ。こちらはユーザーが自由に売買ルールを設定できる半面、設定のためには一種のプログラムを組む必要があるため、ITスキルに自信のない人にはややハードルの高いサービスといえる。

また、自分のパソコン上でソフトを起動しっぱなしにする必要があるため、外出時にも電源を落とせないという難点もある。

手軽に始められるミラートレーダーだが、それは「FXの知識がなくても、機械任せにするだけでもうかる」という意味ではない。株の場合と同様、適切なストラテジーを選ばなければ「安定して損を重ねるだけ」になる。

そこでプロたちに、ミラートレーダーで勝つための技を聞いた。

まずはいいストラテジーの探し方。海外製のプラットフォームであるミラートレーダーは、操作や表示が分かりにくい箇所も少なくない。ただ、導入した一部の取引会社は、日本のユーザー向けに独自の画面を用意している。

例えばインヴァスト証券の「MYシストレ24」という画面は、そのストラテジーがどんなタイプなのかをアイコンで表示。稼働や停止もここから可能で、ミラートレーダー本来の画面を起動する必要がほぼない。ストラテジーを探す際は、基本的にこういった画面を活用すればいいだろう。

では具体的にどう探すか。安直に考えると「累積利益が多いもの」を選びたくなるが、それだけだと「今がピークのストラテジーを選んでしまいがち」(シストレに詳しいアセンダントの山中さん)。最近特に調子が上がってきている、不調な時期も大負けしない(最大ドローダウン率=DDが低い)、といった要素も考慮する必要がある。

インヴァスト証券の鶴見豪さんは「当社のアイコン表示でいえば、最近1年間の調子がいい<金の卵>が付いているものはお薦め。また、運用実績が長いほど信頼できるため、2年以上の実績を意味する<ベテラン>アイコンも重要」という。インディ・パの本郷喜千さんは「勝率の高いストラテジーよりも、勝ったときの平均利益が負けたときの平均損失より高い<損小利大>タイプの方が、長期で勝ち続けやすい」という。

そして、選び方と同じく重要なのが「入れ替え方」だ。調子が悪くなってきたストラテジーは早めに停止させ、勢いのある新しいストラテジーと交代させることが、資産を安定的に殖やす条件だ。

鶴見さんは「過去の最大ドローダウン率を更新したらすぐに見切ったほうがいい」という。また、「運用期間がまだ短い<ルーキー>の場合、最大ドローダウン率だけでは成績悪化シグナルとは判断しにくい。<連敗記録更新>のアイコンが出たら外すべき」という。

山中さんは「資産の増減状況を表す損益曲線に<トレンドライン>を引く」やり方も有効だと語る。

資産が順調に増加していたストラテジーも、損益曲線のトレンドラインを下に抜けたら終了。逆に、成績の悪かったストラテジーがトレンドラインを上抜けたら、その後は期待できるという。

ルールを順に追加していく

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いよいよルール作成の実践だ。

逆張りの場合、移動平均線からのマイナス乖離が一定以上になったら買い、というルールが一般的。

まず5日移動平均線からマイナス7%で買い、5日移動平均線まで戻ったら売り、という条件で試算すると、長期ではかなり利益が出るが、下落相場では大きくやられることもある(=最大ドローダウンが大きい)という結果になった。

運用を始める時期によっては大きな損が出かねず、まだ安心できないルールだといえる。

では、どう改良するか。個人投資家Aさんは「75日移動平均線より上にある場合だけ買う、というルールを加えると、成績が改善する場合が多い」という。

株価が下げたら何でも買いではなく、上昇トレンド中に押し目をつけた銘柄だけを狙う戦略だ。

加えてみると、最大ドローダウンは大きく改善し、安全性は増した。

一方、トレードの機会が減ったこともあり、累積の収益はやや減少した。

さらに改良できないか。Aさんは「買い注文を指し値にしたらどうか」と指摘。

ここまでは「買いシグナルの出た翌日に成り行き買い」というルールだったが、前日終値と同値以下でなければ買わないことにした。

すると高値づかみが減ったためか、安全性は保ったまま、先ほどよりは累積収益が上昇する結果になった。

このように少しずつルールを追加したり、設定値を調整しながら、なるべく長期間安定的に大きな利益を出し続けられるルールを作っていくのだ。

「一度運用を始めたルールは、短期間でコロコロ見直してはいけない」(Aさん)。そのためにも、最初にルールを決める過程は、なるべく丁寧に行いたい。